ガルシアです。
昨日の記事とも関連があるのですが、
別の切り口からの話を書いてみます。
昨日の記事はこちらから。
ある経営者の方とのコンサルティング中に出た話です。
先日その方が《発達障害》について、
ある権威の方(大学教授だったらしいです)
の講演を聞きに行ったそうですが、
その中で、
「発達障害の方は『やらなきゃ!』などの
MUSTやルールが多いので、
これが本人を苦しめている原因です。
まずはこれを少しづつ減らしていきましょう」
というようなお話が出てきたそうです。
でも、そんなことが本人を苦しめている
本当の原因では無いと思います。
そもそも、
・なぜMUSTやルールが多くなってしまったのか。
・なぜそのルールを「守らなきゃ!」と思ってしまうのか。
・どんな理由がそれを増やしてしまったのか。
・他の人はなぜ、そこまで増えないのか。
そこを研究することこそが、
ほんとうの原因の解明につながると思うのです。
守るべきルールが多い、ということは、
おそらく「人と同じことが出来なきゃ!」
という思いが強すぎて、
それが多くのMUSTを発生させている原因だと思います。
「人と同じでなければいけない」
「人ができることは、自分も出来なきゃいけない」
「人と違うのはダメなんだ」という思いが強すぎると、
同じことができない、ということが
悩みになってしまいます。
そうするとますます
「(同じことを)やらなきゃ!」
というMUSTが多くなってしまいます。
だからこそ、人と同じことが
《できるか、できないか》で悩んでしまうのです。
つまり「やらなきゃ!」
「出来なきゃ!」というルールが多いのは
「人と同じことが出来なきゃいけない」
という思い込みがあるからです。
《人と同じことができない》というのは、
ただの《状態》です。
もちろん、これをできないことの言い訳や
正当化に使ってしまっては本末転倒ですが、
できない、という状態そのものに良いも悪いもありません。
ただ、できない、というだけです。
同じでなければいけない、ダメだ、ということはないし、
同じでなくても《良い》ということでもありません。
良いか悪いかの問題ではなく、
それが今の状態だ、ということです。
そこから本人がどうしたいのか、どうなりたいのか。
それを考えて、その自分になるためには
どうすれば近づけるのか。
100mを9秒台で走れないことに悩むのは、
もっと速く走る自分になりたい人だけです。
あなたがなりたい、と望んでいるもの以外のことが出来なくても、
本来はそこは悩むところでも何でもないはずです。
なりたい自分になるためにもっと《努力をしてみたい》のか
あるいは、ほかのできることに《集中したい》のか。
そこも含めて、すべての未来は、
現在の状態ではなく、
《どこへ行きたいのか》という
あなたのWANTSに掛かっているのです。
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