ガルシアです。
昨日こんな記事を書きました。
そもそもあなたが感じた感情に、
良し悪しなんて初めから無いのですが、
そこに正誤や善悪のジャッジが加わると、
苦しくなってしまいます。
本やセミナーで学んだことにより、
快の感情を感じた時にはジャッジせず、
不快の感情を感じた時だけ、
「そんな感情を感じてはいけない」
と思ってしまいます。
でもそれって不思議なことです。
感情のジャッジはあらゆる場面で現れます。
ネガティブな感情や落ち込んだときだけではなく、
妬んでしまった時や、
羨ましいなと思った時も、
「誰かを妬んではいけない」
「羨ましがってはいけない」
というジャッジが発生してしまいます。
でもほんとうにそうなのでしょうか。
あなたが誰かを妬んだり、うらやんだり、
悔しいと思ったり、憎いと思うことが、
あなたの行動を変えるきっかけになる事だって
あるはずです。あったはずです。
一流のプロスポーツ選手だって、
悔し涙を流すことが数知れずあるはずです。
大切なことは、感情をジャッジすることではなく、
それを感じたあとに、
あなたがどう行動したいのか、です。
妬んだり、羨ましいと思ったり、
恨んだり、憎んだりしたからこそ、
新たななにかのスタートのきっかけになった。
そういう人は多いはずです。
すべてのスタートのきっかけを、
わざわざネガティブな感情にする必要はありませんが、
ネガティブな感情がスタートのきっかけや
モチベーションになることはとても多いはずです。
イソップ物語に「すっぱいブドウ」という有名な話があります。
ご存知の方も多いと思いますが、
自分が取れないからこそ「あれはすっぱいのだ」
ということにしてしまおうという心理が働きます。
心理学でもよく使われる逸話です。
詳しくは認知的不協和で検索してみてください。
でもそのブドウを「きっとすっぱいんだ」
にしてしまいたくなるのは、
そのくらいそのブドウが「欲しい」からです。
あなたが妬んだり羨んだりするのは、
そのくらいそこに憧れや情熱があるということです。
あなたにとってネガティブな感情は、
じつはそこに情熱や憧れがある、
という場合がほとんどです。
もちろん恨んだり憎んだりする場合には、
憧れではなく反面教師的な部分もあると思いますが。
いずれにせよそこにあなたの心が反応する、
ということは「そうなりたい」
あるいは「そうはなりたくない」
というあなたの生き方の好みが色濃く反映されている、
ということです。
あなたの心が素直になにをどう感じているのか。
そこに良い悪いも正誤も善悪もありません。
美味しくないものを食べて
「不味い」と感じるのは、あなたの中に
「美味しいものを食べたい」という
情熱や欲求や願望があるからです。
美味しくない、不味いと感じたことを
「よくない感情だ」
「そんな感情は感じないほうがいい」
とは思わないはずだし、
「どうすれば感じなくなりますか」
と人に相談したりもしません。
ただ単に
「次は美味しいものが食べたい」
と思うだけです。
あなたがどんな感情を感じたとしても、
それをジャッジしたり、
なんとかしようとする必要はありません。
だって、感情をジャッジしていない、
なんとかしようとしていない場面が、
日常生活の中にたくさんあるはずです。
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