ガルシアです。
少し前にこんな記事を書きました。
「ねばならない」という思考の弊害については、
これまでにもたくさん書いてきました。
結論から言うと、
「～～しなきゃ」というMUSTは存在しません。
なぜMUSTが無いと言い切れるのかについては、
こちらの記事も参考にしてください。
今日はMUSTについて少し違う角度から書いてみます。
日本語には少し不思議な言い回しがあります。
Aではできない、Bならできる、
あるいは、AではなくBでやる予定だ、
ということを言いたいときに、
「AじゃなくBでやる」
「Bでやろう」と言えばいいのに、
わざわざ
「Bじゃなきゃいけない」
という言い方をすることが、
たくさんあります。
これが多くのMUSTを生み出しています。
少し分かりにくいので具体的に書いてみます。
「今日中に仕上げなきゃ」
これは明日には延ばしたくない、という意味です。
だったら、
「（明日じゃダメなので）今日中に終わらせよう」
とか「今日中に終わらせたい」
で済むはずです。
それをわざわざ「今日中じゃなきゃ」
と言ったりします。
あるいは、朝、
「起きなきゃ」というのも同じです。
これ以降の時間に起きるのは嫌で、
今起きる自分になりたいという意味です。
これは起きたいか起きたくないか、ではなく、
会社に行かなきゃいけない、でもなく、
いろんな条件があっても
起きる自分になりたいかなりたくないのか、
という問題です。
遅刻をする自分になるのかならないのか。
その選択肢は会社ではなく、
あなたが持っているはずです。
「～～じゃなきゃ」
「～～しなきゃ」というMUSTは
その後ろに「ダメだ」「いけない」
という文章が隠れています。
つまり「～～で無ければ（ダメだ）」
という二重否定になっています。
MUSTつまり「～～しなきゃ」というのは、
Bじゃなきゃ絶対にダメだというわけではなく、
B以外だと不快な結果になってしまう、
その自分になることは望ましくない、
という意味です。
それをわざわざ「～～しなきゃ」
というMUSTにしてしまっているのです。
すべてのパターンにおいてMUSTは
「～～しよう」「Bでやろう」
で済むことばかりです。
具体的に当てはめたら
すべてそうなっているはずです。
「起きなきゃ」→「起きよう」
「掃除しなきゃ」→「掃除しよう」
「今日中に終わらせなきゃ」
→「今日中に終わらせよう」
その言い方でもなにも問題は無いはずです。
もちろんこれらはすべて、
「起きたい」「掃除したい」
「終わらせたい」にはなりません。
ただのあなたの予定ですから、
MUSTでは無くなったからと言って、
やりたくなったりはしません。
あなたのやる気を下げている正体が、
MUST思考なら、
そのすべてはずっと以前から、
元々存在しなかったものです。
生まれた時からこれまでずっと、
そんなものは無かったのです。
そんなものは初めから無かったんだ、
ということに気づくことさえできれば、
あなたの人生からMUSTはすべて
無くなってしまうはずです。
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