ガルシアです。
感謝すること自体はとても素敵なことですが、
だからと言って「感謝しましょう」と言われても、
「はい分かりました」とはならないし、
「感謝しなさい」と言われたからと言って、
急に感謝の念が湧いてくる、
というものでもありません。
ここが当たり前だけど少し厄介なところで、
感謝することの素晴らしさや素敵さや
「やったほうがいいんだろうな」
ということはみんな知っていても、
なかなか出来るようにはなりません。
だからこそこれだけたくさんの人が、
「感謝することは大事です」
「感謝しましょう」と言っているのでしょう。
もしもみんなが当たり前に出来ているなら、
きっと誰も言わなくなると思います。
みんなが出来ていないからこそ、
みんなが言っているのでしょう。
でも、
ということはやっぱりみんな出来ていない、
ということなんだと思います。
みんな出来ていないんだけれど、
感謝することの素晴らしさは、
みんな知っていて、分かっている。
だからみんな、
「もっと感謝できる人間になれたらいいな」と思う。
ちなみに親が子どもに対して
「感謝しなさい」と躾をするのは、
「感謝できる子どもに育って欲しい」
「きっと感謝できる人間になったほうが、
この子が幸せになれるだろうな」
という親の思いがあるからです。
そのことと今日の話は別です。
わたしたちが思わず感謝してしまうのは、
人から「感謝すべきこと」をされた時ではなく、
そのされたことやプレゼントが嬉しかった時です。
だから順番としては、感謝よりも喜びが先です。
「わーい！（喜）ありがとうございます（感謝）」
という順番です。逆になることはありません。
そして感謝の気持ちよりも、
喜びの気持ちの方が大きいはずです。
喜びは小さいのに、感謝の気持ちは大きい、
ということはありません。
すごく嬉しかったからこそ、
感謝せずにはいられないのだし、
感謝せずにはいられないくらいに、
嬉しかった、ということです。
たとえ感激して泣いたとしても、
その涙は感謝のあまりではなく、
喜びと感激のあまりに、です。
そんなにも感情が動いたからこそ、
感謝の気持ちも大きくなったのです。
感謝するとは「有難いな」
という気持ちが溢れているということです。
なにが有難いのかというと、
今、目の前で起きている出来事が、
「滅多にないくらいとても有難い」
「自分の人生になかなか起きない」
くらい《有難い》ということです。
だからこそ、
その事にとても感謝してしまうのです。
それに対して喜ぶという感情は、
潜在意識にとっては、
「これを望んでいました」
というサインになります。
何が欲しかったのか、
どんなものに喜びを感じ、
何に幸せを感じているのか、を
潜在意識に教えることになります。
感謝をすることはとても大切なことですが、
喜びが伴わない感謝は、
潜在意識にとっては、
あなたが何を求めて、どこへ行きたいのか、が
分からない感謝になってしまいます。
「感謝しましょう」と言われても出来ないのは、
「喜びましょう」と言われても喜べないのと同じです。
「喜びましょう」と言われたら、
できないことは分かるのに、
「感謝しましょう」と言われたら、
出来ないのは《よくない》《悪い》と感じてしまいます。
もちろん感謝し続けているうちに、
いろんな出来事がだんだん有難く感じてくる、
ということはあるでしょうが、
それはありがたく感じているだけで、
喜びが湧いているわけではありません。
そうやって感情の湧かない感謝を、
結果を出すためや成功するための、
ただのノウハウとして続けることに、
なんの意味もありません。
そんなことをするくらいなら、
同じ出来事が起きたときに
以前よりもちゃんと喜べるあなたになったほうが、
はるかに早くあなたの望む結果が出るはずです。
もちろん「喜びましょう」ではありません。
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