ガルシアです。
今日はちょっと思ったこと。
浮世絵やその他、
日本の伝統文化の職人が作る作品が、
江戸時代なら町人でも買えたのに、
今は高額すぎて、
一般の人には手が届きにくくなりました。
浮世絵の摺り職人や笠張り、鍋釜修理など、
昔の手作業での職人的な仕事では、
収入が少なすぎて、
もう生活することができません。
そういった仕事が成り立たなくなったのは、
文明開化以降、効率が向上しすぎて、
一人当たりの生産性が向上しすぎたからです。
ＩT革命以降、インターネットの発達により、
その傾向はさらに顕著になっています。
昔なら一ヶ月かかっていた事務作業が
エクセルなどで簡単に終わるようになりました。
効率と生産性を向上させれば、
より便利に、より快適になって、
生活はより楽になるはずだったのに、
結果的には現代人は昔の人よりも、
はるかに忙しくなって、
時間が無くなってしまいました。
効率がアップし、生産性が向上すれば、
残り時間が増え余暇が増えるはずだったのに、
余った時間に他の仕事を課せられるようになって、
生産性が劇的に向上し、
仕事の密度と生産量が、
昔とは比べ物にならないくらいに激増しました。
一人当たりの生産量が激増したことで、
そうやって昔のやり方で生み出されたものが、
相対的にどんどん等価交換できなくなりました。
浮世絵が高いのではなく、
他のものが数千倍安く作れるように
なってしまったのです。
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