ガルシアです。
こんな質問をいただきました。
「ニュースなど見た時に たまたま悲しい、
辛く感じるニュースをやっていたとします。
それがいつまでも心に残ってしまい、
ふとした時にも思い出して悲しく辛くなってしまう
というのも、好きを見つけていき、
ワクワクを実践していければ
切り替えが上手くなっていけますか？ 」
これ、ご本人の質問はもちろん
「今困っていても、ワクワクを実践していけば、
切り替えが上手くなりますか？」
なのですが、
じつは切り替えが上手くなるかどうか、
で考えても、
悩みの解決にはたどり着きません。
なぜならこの問題は、
切り替えが上手くうまくいっていないことが、
原因では無いからです。
こういうことが起きた時に、こうなります。
という悩みや質問はたくさんいただきますが、
そもそもなぜそんなことになってしまうのか、
という原因が解決されない限り、
一度解決したように見えても、
同じパターンで違う事例の悩みが、
次々と発生してしまいます。
質問に答えていないように思うかもしれませんが、
「どうすればいいのか」という疑問に対しては、
たとえどんな状況でも、
結局は《どんなあなたでいたいのか》ということが
すべての判断基準になります。
上の質問をいくつかに分解して解説してみます。
悲しいニュースを見て、
それがいつまでも心に残ってしまい、
ふとした瞬間に思い出して、
また悲しくなってしまうのは、
あなたがそういう豊かな感受性を持っているからです。
人の気持ちが分かる、ということです。
悲しいニュースを見た時に、
それを悲しむことができる自分と
それを見てもなんとも思わない、
なにも感じない自分と、
どちらがあなたの好みなのか。
どんな自分でいたいのか。
あなたにとって悲しい出来事があったときに、
ちゃんと悲しむことができる、というのは
とても素敵な感性です。
見ず知らずの人の話を聞いて、
どこまで悲しめる自分でありたいのか、
というのもまた、
あなたの《生き方の好み》です。
そして二番目に、
そんな思いをあまりしたくないのなら、
今後はテレビを見ないようにする、とか、
そういうニュースになりそうになったら、
チャンネルを変えるのか、
それとも今まで通り、
そういったニュースを悲しむ自分のままでいるのか。
どの自分を選択するのか、ということもまた、
あなたの《生き方の好み》が
すべての判断基準です。
最後に、
「好きを見つけていき、
ワクワクを実践していければ、
切り替えが上手くなっていけますか？」
と書いていますが、
切り替えが上手くなるか、ということよりも、
二番目にも書きましたが、
悲しいニュースをやっている、という状況に対して、
どう対応する自分になりたいのか、
ということのほうが大切です。
好きを見つけていくのは、
悲しい思いをしないため、
嫌な目に会わないため、ではありません。
つい思い出して辛い思いをしないため、
でもありません。
好きを集めるのは、
不快にならないためではなく、
不幸になったときに使えるから、でもなく、
あなたが幸せになるためなのです。
結果として
「前よりもうまく切り替えられるようになった」
ということは起きるかもしれませんが、
それは目的ではなく結果論です。
そこを目的にしてしまったら、
せっかく集めた好きも、
本末転倒になってしまいます。
「切り替えが上手くならなきゃ」とか
「わたしは切り替えが下手だから」とか
「切り替えなきゃ！」という思いこそが、
《なかなか切り替えられないもの》を
よりいっそうクローズアップしてしまいます。
たとえどんな悩みでも疑問でも、
最初のポイントは、あくまでも
「その状況に対して、どんな自分になりたいのか」
なのです。
そして、そういった《なりたい自分》
《好みの自分》《好みの生き方》
をハッキリさせるためにも
あなたの「好き」がもっとたくさん必要なのです。
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