ガルシアです。
昨日の記事にも書きましたが、
ここでお伝えしていることは、
誰にでも当てはまる心のしくみ、
についてです。
どの記事も、
ぜひこれまでの知識やノウハウなどの
先入観というフィルターのない状態で
ご自分の経験に照らし合わせて、
ゆっくりと読んでみてください。
どこかに、明日から使える
ノウハウやスキルがあるかもしれない、
という思いで読んでしまうと、
一番大切な部分を間違えてしまいます。
これまでの心理学や自己啓発や
成功哲学で学んできたことを、
いったん脇に置いて、
あなたの心がどう感じるのか。
今までの人生の中で、
どうだったのか。
ぜひそういう感覚で
頭の中でシミュレーションしながら、
読んでいただきたいと思っています。
人は誰でも、嬉しい時は嬉しいし、
悲しい時は悲しいのです。
そんなことは誰かに教えてもらわなくても、
みんな知っています。
みんな感じているし、
みんな分かっています。
なにかのノウハウやスキルで、
あなたの感情が変えられるのなら、
あなたの《感情》とは、
あなたの意思でコントロールできて、
あなたの意思で、
好きなものが嫌いになったり、
嫌いな人を好きになったりできる、
ということになってしまいます。
そうなってしまったら、
《あなただけの好み》なんて、
どこにも無くなってしまいます。
好きだな、と思った気持ちが変えられないように、
嫌だな、と感じた気持ちも変えられないのです。
その気持ちを感じたうえで、
あなたが「どこに行きたいのか」
「どんな自分になりたいのか」
が大切なのです。
なにかショックを受けるような出来事があって、
そのことで悲しくなったり、落ち込んだとしても、
《落ち込まなくなるノウハウ》なんてありません。
【その出来事に落ち込んでしまった】
【その出来事を悲しく感じた】
という事実は過去の出来事だからこそ、
もはや変えようがないのです。
わたしたちにできることは、
「その落ち込んだ状況の中で、
どんな自分に憧れるのか」
「どんな自分なら素敵だと思えるのか」
「次に同じようなことが起きた時に、
今度はどんな風に受け止める自分になりたいのか」
に向かって行こうとすることだけなのです。
楽しさや嬉しさが止められないように、
悲しさや辛さも止められません。
それがあなたの感性であり、
それが今のあなたを作っている、
大切な《感受性》なのです。
落ち込むことの良し悪しではなく、
落ち込んだことを悪者にするのでもなく、
その出来事が起きた時に、
落ち込んでしまうのがあなたの感性です。
日々のカウンセリングの中でも、
「では、そんなことが起きた時に、
悲しくならないあなたに憧れますか？」
と質問したら、ほとんどの方が、
「そんな自分は嫌です」と答えます。
それがあなたの《好みの自分》なのです。
落ち込んでしまう、ということは、
そうなるつもりが無かった、ということです。
もし次のチャンスがあるのなら、
次にそうならないようにするためには、
どうすればいいのか。
もしも二度とチャンスが無いのなら、
その状況の中で、
あなたはどんな未来を選びたいのか。
たとえどんなノウハウやスキルも、
あなたの心がついてこなければ、
それはきっと絵に描いた餅です。
よく考えたら、
そんなことはできない、というのが、
人として当然のことなのかも知れないのです。
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