ガルシアです。
昨日の記事で、甘さと美味しさ、
五感のセンサーと感情の違いについて
書きました。
甘いとか辛い、と感じることと、
美味しいと感じることは別です。
綺麗さや美味しさは、
ぼくらの心が感じることです。
そしてそこには正解も良し悪しも無い、
と書きました。
「美味しいなぁ」と言われて、
「それは間違っている」
と思う人はいないでしょう。
ということは人が感じる感情に
正解も間違いも無い、ということです。
そう書くと「そんなことは当たり前だ」
と思うかもしれませんが、
わたしたちは普段、無意識のうちに、
感情に対して良いとか悪いという
ジャッジ、判断をしています。
ポジティブな感情、ネガティブな感情、
という区別は、
暗に「良いか悪いか」で感情を
区別している、ということです。
一般的にはポジティブだと良い、
ネガティブは良くない、
と思われています。
だからこそその反動として、
ネガティブでも良いじゃないか、とか
ネガティブは悪くない、
という主張も生まれてきます。
でも、そもそも感情に正解も、
良し悪しも無いのだとしたら、
ネガティブでも良いじゃないか、
というのもおかしな話です。
ネガティブに良いも悪いもありません。
ただ、そう感じてしまった、
というだけです。
妬み、僻み、嫉妬、憎悪、怒り、
こういった感情は一般的には、
良くない、悪い、とされています。
だからこそ、こういった感情を感じた人は、
「そう感じないようにしよう」と考え、
そうならないようにしたり、
そうならないためのノウハウを、
学ぼうとしたりします。
でも、感情に良いも悪いも無いのなら、
「そう感じないようにしよう」
「そうならないようにしよう」
「なんとか克服しよう」
とする必要なんて無いということです。
それらの感情は、
良くない感情、悪い感情、
というわけではなく、
美味しいとかマズい、という感情と同じく、
ただそう感じてしまった、というだけです。
それらの感情は良くない、悪い感情
などではなく、
あなたにとって快適ではない、
あなたを快適にしない、
不快な感情、嫌な感情というだけです。
良くないから、
悪いからなんとかしなくちゃ、
ではなく、
不快だから嫌だ、ということです。
マズいものを食べたら、
美味しいものが食べたくなります。
美味しいものを食べに行こうと思います。
そのマズさをなんとかしなくちゃ、
とは思いません。
それと同じように、
不快な感情を感じたら、
その感情をなんとかしなくちゃ、
と思う必要はありません。
あなたにとって快適な感情を、
味わいに行けばいいのです。
悪いものじゃないのなら、
その感情を退治する必要はありません。
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