ガルシアです。
一昨日のブログですが、
後半部分で別の話になってしまったので、
昨日に続き、少し詳しく補足します。
一昨日のブログはこちら
怒られる時にしか、
自分に関心を向けてもらえないのなら、
子どもは《自分を見てもらう方法》を
他に知らない、ということになってしまいます。
騒ぐと「うるさい！」と怒られる。
つまり騒ぐとこっちを向いてくれる。
でも「うるさい！」だけでは、
怒られたのは分かっても、
なにを求められているのかは、
分かりません。
分からない、というよりも、子どもは、
なにも求められていないのだ、
なにも期待されていないのだ、
と感じてしまいます。
なんとかして自分に注意を引きたい。
自分に関心を持ってもらいたい。
そう思った時、
怒られる、という選択以外を、
教えてもらえなかったのです。
ほんとうは誰だって幸せになりたいのに、
怒られているとき以外は
見てもらえないのなら、
「幸せになりたい」と思っても、
方法が分からない、
ということになってしまいます。
一昨日のブログでも書いたように、
がんばってできたら褒めてあげたり、
言うとおりにできたら褒めてあげると、
子どもは、どうすれば快が得られるのか、
どうすれば幸せになれるのか、
どうすれば愛してもらえるのか、を
経験から学んでいきます。
でもこれは、よく言われる、
「いい子にしていないと愛されない」
というものとは違います。
愛されたいからいい子にしているだけ、
というのは、子どもの中に、
「愛されるためにはいい子でなければいけない」
「悪い子だから愛されないんだ」
という思い込みを作ってしまうことです。
いつも怒られて不機嫌だけど、
いい子にしている時だけ優しい、とか、
そういう場合のことです。
例えるなら、いつもマイナスだけど、
いい子にしてたらゼロに近づく、
みたいな感じです。
そうではなく、
できたら褒めてもらえる、
というのは、
いい子にしていたから機嫌がよかった、
というのとは違います。
自分の能力や努力の結果を
認めてもらえた、ということです。
ちゃんとこちらに関心を持って、
見ていてくれた、ということです。
マイナスの時には怒られるけれど、
プラスの時にはちゃんと褒めてくれる。
そこに整合性がある、
ちゃんと愛されているな、
という実感を感じることができる、
ということです。
言うこと聞いたときだけ機嫌がよくて、
あとは怒られてばかりだと、
「怒られないために言うことを聞く」
つまり、
幸せになるために言うことを聞くのではなく、
不幸にならないために言うことを聞く、
ということになってしまいます。
不幸になりたくないから、
嫌な目に会いたくないから、
親の言うことを聞く。
これは
言うことを聞くと幸せになれる、
というものとは違います。
子どもに愛情を注ぐと、
子どものセルフイメージは、
《愛情を注がれている人》
《いつも愛されている人》
《大切に扱ってもらえている人》
になります。
自分自身のことを、
《大切に扱われている人》だと認識すると、
その子は自分のことを
《大切な存在》として扱うようになります。
大切な存在、愛されている存在として、
自分のことを認識している子どもは、
自分のことばかりではなく、
周りの人も、
自分と周りの未来も大切にし、
自分の未来を諦めなくなります。
うまくいかなかった時も、
「やっぱりダメだった」
とは言いません。
「あれ？おかしいなぁ」
と言ってもう一度やろうとします。
自分の未来を諦めない子どもは、
未来を信じています。
簡単に凹んだりくじけたり、
傷ついたりしません。
それは自分が
《大切に扱われてきた存在》
だからです。
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