ガルシアです。
私たちが環境から受ける影響は
あなたの想像以上に絶大です。
たとえば電車で移動しているときだってそう。
自分ではなにもしていない。
とくに努力しているわけじゃない。
でも流れていく景色を見ているだけで
さまざまな感情が湧いてきたり、
いろんな考えが浮かんだりします。
人は無意識のうちに
気分転換と称して散歩に出たり、
本を読んだり、
お風呂に入ったり、
映画を見たり、
趣味に没頭したりします。
そうやって意図的に環境を変化させることで、
気分を変えようとします。
つまり無意識のうちに、わたしたちは
環境からの影響の大きさを知っていて、
気分を変化させたい時などに
それをうまく使っている、
ということです。
でも、うまく気分転換できるうちはいいのですが、
悩んで煮詰まっている時には、
いつもならできている気分転換さえ、
もう自然とできなくなってしまって
気分転換をする気力すら
無くなってしまうことがあります。
そんな時はどうすればいいのでしょうか。
じつはそんな時こそ、
あえて環境を変えてみるのです。
動く気にならなくても。
自分ひとりの力や気合や根性で、
動かないまま、じっとしたままで、
今の気分を変えようとしても、
ほとんど無理なはずです。
それができるくらいなら、
もうとっくに気分転換できているはずです。
動く気にならない時こそ、
動く気にならないからこそ、
あえて動いてみるのです。
そうは言っても一人で部屋で、
悶々と悩んでいたままでは、
いつまでも動く気にはなれません。
じっとしていてもしょうがない、
動けばいいんだ、ということは
頭では分かっていても、
「そうは言っても動く気になれないんだよ！」
と思ってしまいます。
それはもちろん良く分かります。
でも僕らはそんな時でさえ、
「動く気分になってから動こうとしている」
つまり「動く気になれない」から、
じっとしたままで、
まず気持ちや気分を変えて、
それから動こうとしてしまっているのです。
でも、じっとしたままで、
気分を変えられるくらいなら、
とっくに変わっているはずです。
でもじつは《動く気分》になんて、
なる必要はありません。
動く気になれなくても、
身体だけを機械的に、
外へ出してしまえばいいのです。
筋肉の機能に支障があるわけではなく、
気分の問題だけなので、
動かそうと思えば、
脚も手も動くはずです。
気分が乗らなくても、
その気になれなくても、
機械的に身体を外へ運べばいいのです。
もしも外へ出た後で、
「散歩しても気分なんて変わらないじゃないか」
とあなたが思ったとしても、
その感想は、じっとしていた部屋の中では
味わえなかったはずの感想です。
環境からの影響を受けないような
しっかりしたブレない自分を創る、
というのも立派な目標ですが、
たとえどんな人であっても、
環境からの影響をゼロにすることなんて
できないはずです。
だとしたら、
環境からの影響を受けないように、
努力するのではなく、
影響を受けたい環境を、
考えてみるのです。
どんな環境からの影響を受ける、
自分になりたいのか。
自分が影響を受けたい環境、とは
どんな環境なのか。
そこを考えてみる。
そして日ごろから意識して、
お気に入りの環境を集めておくのです。
そして、もしもあなたが、
動く気になれないほど、
悩んだり落ち込んだりしたら、
動く気になれなくても、
身体だけを運んで、
その環境からの影響を、
受けに行ってみるのです。
もしもあなたの人生が、
これまでのあらゆる環境からの
影響で出来上がっていて、
どうせこの先も環境からの影響を
一生受け続けるのなら、
これからは、
《あなたが影響を受けたい環境》を、
自らの意思で、
積極的に選択していくことが、
これからのあなたの未来を、
創り出していくことになるはずです。
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