ガルシアです。
人は抽象度が高い表現だと、
うまくイメージすることができません。
具体的に表現したあとで、
抽象度を上げないと、
うまくイメージできないのです。
たとえば、
「今の状況に対して、
どんなイメージをしてしまうのか、
がすべての原因です」
と言っても、イメージしずらくて、
ある程度の予備知識が無いと、
なんのことだか、ちょっと分かりにくいと思います。
これが当てはまる具体的な事例が、
とっさに思い浮かばなければ、
うまくイメージできずに、
なにを言っているのかが、
理解しずらいのです。
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たとえば、
胃が痛いときに、人は胃を治そうとします。
痛みを消そうとします。
でも、それはほとんどの場合、
根本的な解決にはなりません。
なぜ胃が痛いからといって、
みんな胃にアプローチしようとするのか。
もちろんそれは、
「今の痛みを早く取り除きたいから」ですが、
胃の痛みを感じないようにしても、
痛みを起こしている原因は
なにも解決していません。
そして、痛みの原因を究明しているつもりで、
「胃の痛みを感じさせていたのは、この成分でした！」
という発見があったとしても、
じつは、それが原因ではありません。
それではなにかを解決したことには
ならないのです。
大切なことは、
・なぜその成分が多量に分泌されてしまったのか。
・それを大量に分泌させている原因はなんなのか。
そのほかのすべての条件を同じにして、
なにがその違いを生み出しているのか、
を考えることが大切なことだと思います。
胃の痛みは、その成分が大量に
分泌されていることが原因ではありません。
その成分が大量に分泌されてしまう原因が
必ずあるはずです。
そして、その成分を大量に分泌させている
体内の命令系統が分かったとしても、
それもまた、根本的な原因ではありません。
では、なぜその命令が出されてしまうのか、
その命令が出されている人と出されない人は
なにが違うのか。
そこにほんとうの原因のヒントがあります。
たとえば、よく言われることですが、
ストレスが原因で胃が痛くなる、
ということがあります。
これも同じように、
胃の痛みの原因はストレス、ではありません。
もしもストレスが原因なのだとしたら、
そのストレス環境下では、
全員が同じストレスを感じているはずです。
でも、同じ環境下でストレスを感じない人もいます。
根本的な原因はストレスではなく、
出来事の受け止め方、です。
起きた出来事の受け止め方に
個人差があるからこそ、
なんともない人と、
胃が痛くなる人が発生するのです。
でも、だからといって、
「出来事の受け止め方を変えましょう」
というような対処療法では、
なにも解決しません。
「出来事の受け止め方が原因です」
と言ったところで、
「だから、受け止め方を変えればいいのです」
にはなりません。
自然とその人が受け止めている、
その受け止め方を、
意図的に自分の意思で変えることなど
できるハズが無いからです。
だからこそ、
「受け止め方を変えよう」ではなく、
自然と受け止め方が変わらない限り、
根本的には解決しないのです。
その《心の受け止め方》の違いこそが、
胃の痛みをもたらしている本当の原因です。
たとえ、ストレスを解消する方法を試しても、
やはり相変わらずストレスは感じ続けるだろうし、
ストレスを直接取り除こうとしても、
うまくいく場合もあれば、
うまくいかない場合もあります。
その時は一時的にうまくいったとしても、
その人がストレスに感じてしまうような
事態は、必ずまた起こります。
ということは、
その人自身が、周りで起きた出来事に対して、
ストレスだ、と感じないような
メンタリティーにならない限りは、
根本的にはなにも解決しない、ということです。
つまり、その人の不調や不満や
悩みや不安や恐れや心配事などは、
すべて「今の状況に対して、
どんなイメージをしてしまうのか、
がすべての原因」
だ、ということです。
ノウハウや対処法で、
今の状況に対応し、解決しようとすると、
必ずまた同じようなことになってしまうのは、
根本的な原因がなにも解決されていないからです。
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