ガルシアです。
昔、ある人にこんなことを言われました。
「わたしは格闘技だけが人生のすべてで、
プロになることが夢でした。
そこに小さいころから自分のすべてをかけてきました。」
「でも、事故で足を壊してしまい、
もう格闘家になることは出来ません。」
「ほかにやりたいことも夢中になれるものも
なにもありません。
生きる張り合いがなくなってしまいました。」
「みんなわたしに、がんばれとか、
他に打ち込めるものを探せばいい、
とか言いますが、
格闘技だけが人生のすべてだったわたしにとって、
格闘技ができなくなった今、
他に情熱をかけられるものなんて見つかりません。」
「この先、どうやって人生に張り合いを見つけろと・・」
そんな内容だったと思います。
これ、10人に相談したら、
10人が全員いろいろと違うことを言うと思います。
きっとそのうち、ほかに夢中になれることが見つかるよ、とか
他にも障がいを抱えて一生懸命生きている人もいるよ、とか
命が助かっただけでも、ありがたいと思わなきゃ、とか
こんどは自分のためじゃなく、人に与えること、とか。
本人でもないのに、
本人の苦しみなんて分かるはずもないのに、
そういうことをよくみんな
無責任に平気で言えるな、と思います。
こういう状態の方に対して、
本人の気持ちを察すれば、
慰める言葉も見つかりませんが、
ひとつだけこの方が勘違いしている点があります。
この方が格闘技をやっているときも、
決して今の自分に満足していたわけじゃなかったはずです。
なかなかうまくならない、とか、
もうちょっと筋力があればとか、
もう少しスピードが出れば、とか、
もっとリーチがあれば、とか・・・
今の自分を完璧だとは思っていなかったはずです。
足りないところがたくさんあったはずです。
完璧にすべてを兼ね備えて生きている人なんて
いるはずがありません。
ぼくらは常に《足りない》のです。
今の自分を完璧だと思えるのは、
よほどのナルシストだけでしょう。
だからこそ、もっと自分を磨こうとするし、
もっと練習したり、勉強したり
夢中になって打ち込んだりできるのです。
ぼくらが成長できるのは、
今の自分の能力と未来への可能性を信じているから。
もう少し先へ行けると信じているから。
現状に対して決して満足しない。
それは今の自分を否定しているのではなく、
純粋に未来を信じているから。
今の自分をダメだと思っているわけじゃなく、
今の幸せも十分に感じながら、
それでも自分の能力を信じているから。
常に完璧ではない。
それが現状です。
そして、みんな現状でベストを尽くすのです。
満ち足りているから挑戦するのではなく、
足りないままで、足りないからこそベストを尽くすのです。
現状を受け入れ、それを否定することなく、
今の状態のまま集中して、
一番できることをやるのです。
足りないものを嘆くのではなく、
今ある状態でベストを尽くすのです。
その人が現役の選手だったとき、
足があったから人生に全力を尽くせたんじゃない。
だから。
足が壊れたから、
人生に全力を尽くせなくなるわけじゃない。
その人が未来を信じられなくなったのは、
足のせいではないのです。
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