ガルシアです。
今日の記事はとうぜん賛否両論になるだろうな、と思って書いています。
これまで踏み込んできたことの無い、
あえて避けてきた内容です。
書かずに済むのなら、書かないほうが
無難であることは言うまでもありません。
それでも、そういう場合もあることを、
ちゃんと一度、書いておきたかったのです。
必ずしも絶対ではありませんが、
本人の自覚無しに起きてしまう事例が多くあります。
いろいろとはしょって書いたつもりでしたが、
わりと長めになってしまいました。
初めての方はこちらをどうぞ。
先日、ほかのカウンセラーの方とお話していたときに、
「親がいじめられた経験があると、子どももいじめられる確率が高いようです」
「そういうのってコピーされてしまうのでしょうか」
「ガルシアさんはどう思いますか?」
という質問をされました。
「結論から先にお答えしますが、コピーされてしまうと思います」
とお答えしました。
もちろん、そこにはちゃんと心のしくみと必然性があります。
なぜ親のいじめが子どもにコピーされてしまうのか。
コピーされてしまうのはいじめだけではありません。
親からの虐待を受けた子どもは、
自分が親になった時に、心ならずも
子どもを虐待してしまう確率が高くなってしまいます。
もちろん、好きでやっているわけでは無いし、
できれば止めたいからこそ、本人がいちばん苦しんでいます。
母子家庭で育った子どもの離婚率も高くなる傾向があります。
なぜそんなことが起こるのでしょうか。
それはセルフイメージの形成に原因があります。
過去にいじめられた経験を持つ親は、
自分の子どもがいじめられることを、
誰よりも恐れます。
同じ目に合わせたくない、と願います。
その思いが強ければ強いほど、
そのことに怯えながら、子どもを育ててしまいます。
子どもの潜在意識は
《どんな子どもとして》自分が育てられたのか、
を繊細にキャッチし、
その情報に基づいて、
自分のセルフイメージを形成します。
いじめられないように育てられた、のは、
いじめられるかもしれない、からです。
そうやって育てられると、
子どもは「いじめられるかもしれない人」として、
自分を認識してしまいます。
親が子どもに無意識のうちに、
「いじめられるかもしれない」
というイメージを与えているのです。
そのプロセスをもっと詳細に書くと、
とても長くなるので省略します。
子どものセルフイメージについては
こちらの記事を参考にしてみてください。
それともうひとつセルフイメージの問題がありますが、
それは後述します。
ほかの話を先にします。
そのカウンセラーの方はこうも言っていました。
「親がいじめられていたことをカミングアウトすると、
なぜ子どものいじめの問題が解決するのでしょうか」と。
しかもそれは、子どもに直接カミングアウトしても、
カウンセラーにカミングアウトしても、
どちらの場合も同じように解決してしまいます。
「自己開示すると解決するのはなぜでしょうか」
と言っていました。
もちろんその手法が有効だから、使っているのだそうですが、
なぜ解決するのか、まではハッキリとは分からなかったようです。
もちろんこの場合も、
自分の感情を解放するから、問題が昇華された、
などという抽象的な概念では答えになっていません。
今まで人に話せなかったことを、人に話せるようになったのです。
人に相談してもいいのだ、という無意識の許可が出なければ、
人に話すことなどできません。
もう秘密にしなくていいのだ。
「辛いことがあった」と言っていいのだ。
内緒にしなくていい、隠さなくてもいい、
辛いことなんか無かったふりをしなくてもいい。
という状態がその人のセルフイメージを変えていきます。
そして、セルフイメージが変わるからこそ、
子どもに接する態度も、
知らず知らずのうちに変わっていくのです。
本人に変わった自覚が無くても、
意図的にあえて変えようとしなくても、
自然と子どもに対する態度が変わっていきます。
そうすると子どものセルフイメージも徐々に変わっていきます。
そして、そのことによって
いじめの問題が無くなる、という事があるのです。
そうなると、被害者側の心にいじめの原因があった、
ということになってしまいます。
ということは、被害者のセルフイメージが変わらなければ、
いじめはなくならないことになってしまいます。
もちろん、こんな話はとうてい納得できない、
という方もたくさんいるだろうと思います。
それでも「解決した」という事実をみれば、
そういう結論にならざるを得ないのです。
もちろん、すべてのいじめの問題が
そうだと言っているわけではありません。
もうひとつ、セルフイメージに関して大切な話をします。
一般的にはいじめは加害者の心に原因がある、とされています。
自分よりも弱いものを見つけて、いじめる心が問題なのだ、と。
たとえどんな理由があろうとも、
加害者が悪いのだ、と。
そして世間も学校も、
加害者をなんとか更生させようとします。
だから被害者は悪くない。
加害者だけが悪いのだ、と。
だから、悪者になりたくなければ、
被害者であり続けることが必要になってくるのです。
誰かに批判されたくなければ、被害者であり続けること。
そうやって「わたしは悪くない」
という状態や立場を常に維持しようとします。
悪いのは相手であり、わたしではない。
しくみの理解のためのポイントはふたつあります。
1.被害者であり続けるためにはどうすればいいのか
2.被害者であり続けることのメリット
1.→つねに加害者を創造しつづける必要がある。
まわりのせい、人のせい、加害者をつねに探し、見つける。
常になんらかの被害を受けている状態を維持し、発信する。
2.→わたしは悪くない、という場所を確保できる。
わたしは間違っていない、悪いのは向こう。
そうやって、自分を守るために加害者を作り続けてしまうのです。
もちろん動機は「不幸にならないため」です。
「幸せになるため」ではありません。
誰だって悪者にはなりたくありません。
人から批判されたくもありません。
そのためにも、被害者であり続ける必要があるからこそ、
被害者になろうとする人があとを絶たないのです。
誰かのせいにして、自分は被害者でいたほうが楽なのです。
もちろん本人の自覚は「楽」ではないでしょう。
本人だって楽しくもないし、「快」でもありません。
被害者でいることなんて不快に決まっています。
「好きでやっている」なんて自覚もありません。
でも、そうやって、その人は加害者を見つけることが、
どんどん上手になっていくのです。
だから、加害者をなんとかしようとしても、
被害者になろうとする人があとを絶たなければ、
いじめの問題は無くならないのです。
この問題の根本的な原因は、もちろん、
世の中を「良し悪し」で判断している点です。
正しいか間違っているか。
善か悪か。
加害者か被害者か。
そういったものの見方が、
子どものセルフイメージに絶大な影響を与え、
子どものセルフイメージを形成していくのです。
しつけが厳しかったり、厳格な家庭ほど、
そういった傾向があります。
子どもに良し悪しを伝えるのと、
問題の原因がどこにあるのか、を考えさせるのとでは、
子どもに与える印象がまるで違ってきます。
いじめられるのは本人のせいだ、というのは、
「いじめられるのはお前が悪いんだよ」という意味では無いのです。
「いじめられるのはお前にも原因があるんだよ」
ということです。
なぜなのか、と
どうしたいのか、と
どうなりたいのかを、
本人にちゃんと考えさせることが大切だと思っています。
そこに良し悪しや善悪は無いのです。
こちらの記事も今回の内容と根底のしくみは同じです。
よかったらこちらも参考にしてください。
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