ガルシアです。
よく「大人はズルい」とか
「大人は汚い」と言われます。
子どものほうが純真無垢だ、と。
たしかに僕も子どもの頃はそう思っていました。
でも、自分が大人になった時、
「いや、子どものほうがズルいんじゃないか」
ということに気がつきました。
まず、子どもは素直に謝りません。
ごめんなさい、も教えないとなかなか言えません。
悪戯をしても、怒られるのが嫌で、
見つかるまでは黙っておきます。
見つかってもいないのに、
すすんで自己申告する子どもなんていません。
さらに、見つかってもう言い逃れできないのに、
それでも正直に言わなかったり、
謝らなかったりします。
あるいは、
自分を守るために平気でウソをつきます。
場合によっては人のせいにします。
「わたしが悪いんじゃない」
「悪いのはわたしだけじゃない」
「〇〇君も同じことしてる」
でも、ある日気がつきました。
これは全部、子どもの頃に思っていた
《おとなのズルさ》だ、と。
素直に謝らない。
不正をしても見つかるまでは黙っておく。
見つかっても正直に謝らない。
自分を守るために平気でウソをつく。
周りのせいにする。
保身のために責任逃れをする。
子どもの頃は、
「大人はズルい」と思っていましたが、
じつはそうではなく、
幼稚な子どものズルさを抱えたメンタリティーのまま、
大人になってしまっている人が、
世の中にたくさんいただけでした。
つまりこれは《大人のズルさ》ではなく、
責任のとれる、誠実な大人になれずに、
子どものままの大人がとても多い、
ということです。
自己責任の上で、誠実に明るく、
自分に正直に生きていける人間になることが、
大人になるということです。
だから、やっぱり子どものほうがズルいのです。
そしてそんな子どものまま大人になってしまったら、
社会的地位や経済力や肩書などで、
子どもよりも悪影響がさらに甚大になってしまう、
ということです。
子どもはまだそこまで心が強くないから、
つい逃げようとしますが、
大人になることで身についた、
明朗さと快活さと責任感が、
心をとても強靭にしてくれるのだと思います。
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