ガルシアです。
過去と他人は変えられない、とか
自分を変えることができるのは自分だけだ、とか。
どこかで聞いて、知ってはいても、
それでも、いつもわたしたちは、
ついつい過去と他人を変えようとします。
変えようとしてしまいます。
「あの人がこうなってくれたらいいのに」
「あんな人じゃなければいいのに」
「いつもわたしに文句ばかり言う」
家族、友人、上司、部下に対して、
あなたの心が揺れてしまうことは、
しかたのないことです。
揺れないほうがいい、とか
揺らしたほうが悪い、
いや、揺らされるほうが悪い、とか。
そこの良し悪しを言ってみても、
なにも解決はしません。
起きた出来事は変えられません。
他の人の《物事の受け止め方》も
変えることはできません。
かと言って、
あなたがそう感じてしまった、
という事実も変えることができないし、
気持も簡単には切り替わりません。
だから、イライラしないように、
本やセミナーなどで習ったように、
こちらの受け止め方を変えようとしたり、
出来事の意味づけを変えてみようと、
したりします。
でも、一時的にはうまくいったとしても、
それでスッキリして、
ずっとうまくいってます、なんてことは
あまり聞いたことがありません。
あなたの受け止め方だって、
今までいろいろやってきても、
そう簡単には変えられなかったはずです。
それに、ほんとうに今までの受け止め方が、
そんなに簡単に変えられるくらいなら、
もうとっくに、
イライラしなくなっていたはずです。
そうではなく、
自分の感情や出来事の受け止め方を
変えようとするのではなく、
そんな態度の、
そんな反応をしてしまう、
いつもあなたにそんなことばかり言う、
その人に対して、
《どんなあなたでありたいのか》
《どんな自分なら素敵なのか》
をちょっと考えてみて欲しいのです。
今まで、あまりそういうことは、
考えてこなかったはずです。
もちろん、綺麗ごと抜きで、です。
だから《イライラしていないわたし》
《感情が揺さぶられないわたし》
《鏡のように澄み切った心のわたし》
なんていうのは、
綺麗ごとで、ただの絵空事です。
なによりもリアリティーが無いし、
誰よりもあなた自身が、
そうなれるような気が、
していないはずです。
「そんなふうに反応できたら、
ちょっと素敵だな」
を考えてみたら、もしかしたら、
今まで我慢しすぎて、
《思いっきり、思ったことを言える自分》
に憧れてしまうかもしれません。
素敵にかわす自分に憧れるかもしれないし、
ちゃんと我慢できるあなたや、
うまい返しで答えるあなたに、
なってみたいな、と思うかもしれません。
たとえどんなあなたであったとしても、
「こうでなければいけない」
「社会人だから」
「大人だから」
「そういう会社だから」
というルールは存在しません。
あなたはどんなあなたに憧れるのか。
どんなあなたになりに行きたいのか。
そこさえ定まってしまえば、
じつは相手のことや、
起きた出来事の違いなんて、
もうどうでもよくなってしまうのです。
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