ガルシアです。
当たり前のことですが、
いくら嫌いな食べ物がハッキリしていても、
それで好きな食べ物が分かるわけではありません。
「辛いのが嫌い」
「酸っぱいものが嫌い」
その情報だけでは、
その人の好きな食べ物は分かりません。
好きな食べ物、ということは
あなたは過去にそれを食べて
「美味しい!!」と感じた、
味覚を通して幸せを感じた、ということです。
好きな食べ物が分かるのは、
どこかのセミナーに行って演習したり、
本を読んで学んだりしたからではなく、
あなたに「味の好み」があったからです。
あなたが今でもその食べ物のことが好きなのは、
今でもそれを「美味しい」と感じて、
味覚を通して幸せになれるからです。
「美味しい」と感じる、ということは、
あなたはその食べ物に対して、
「好み」という情熱を持っている、
その食べ物はあなたの好意の対象になっている、
ということです。
そしてそれは、
嫌いな食べ物を明確にしていくことで、
見つかるようなものではありません。
気がついたら好きになっていた。
その美味しさが忘れられなかった。
そういう理由であるはずです。
それなのに、自分の夢や目標を
明確にしようとする時だけ、
「まずはやりたくないことから
洗い出しましょう」とか
「嫌いなものを明確にすれば
なりたい自分があぶり出されます」
というウソを簡単に信じてしまいます。
あなたの好みはあなたが《快》を感じたからです。
それを通して幸せを感じたからです。
嫌いなものや嫌なことは、
あなたが不快を感じたからです。
なににいつ不快さを感じたのかが分かれば、
どんなものが快なのかが分かる、なんて、
そんな理屈はありません。
好きな食べ物はセミナーに行かなくても分かるのに、
「なりたい自分」や「夢」は分からない。
それはあなたに「味の好み」はあっても、
「自分の好み」が無いからです。
《好みの自分》に無関心だったからです。
その理由は簡単に言えば、
これまでの人生で起きた出来事に対して、
食べ物と同じような味わい方を
してこなかったからです。
自分の情熱の対象がどこにあるのか、なんて
あなたの不快や嫌いを明確にすることで
見つかるようなものではありません。
そんな嘘も見抜けないくらい、
今まで体感的な「美味しさ」に無関心に生きてきた、
思考停止状態だった、ということです。
今までそこに無関心だったことが、
「やりたいこと」や「なりたい自分」が
明確になっていない理由なら、
これからは、どんな時に自分が幸せを感じ、
どんな自分でいる時が充実感や達成感や
楽しさや嬉しさを感じているのか、
そこに少しでも関心を持って、
それを十分に味わっていく以外に、
自分の好みを明確にする方法は無いはずです。
もちろん今までやってこなかったのですから、
最初は不慣れでうまくいかないかもしれません。
でも、そこからスタートする以外に
方法は無いのです。
やりたいことが分からない、
夢が見つからない、
なりたい自分が分からない、
という状態は、
「好きな食べ物が分からない」という状態と
心のしくみはまったく同じです。
あなたに「味の好み」があるように、
あなたにもきっと「自分の好み」という、
《好みの自分》がきっとあるはずです。
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