ガルシアです。
頭で考えたことを文章にすることについて、
ちょっと昨日の補足を書いてみます。
初めての方はこちらをどうぞ。
頭で考えていることを文章にする、とは言っても、
これまでそんな習慣が無ければ、
これは意外と難しいことなのです。
昨日も書きましたが、
いかにこれまで自分が《てにをは》の整合性が合わないまま、
理解していたつもりになっていたのか、
がよく分かります。
頭で考えているときは、《てにをは》なんて
気にも留めていないのです。
だから、まずは頭で考えるときに、
出来るかぎり《ちゃんとした文章》に直して考えてみる、
という練習がとても有効です。
分かりきっているつもりのことでも文字にしてみると「分かっていたはずなのに、分かっていなかった」ことが分かる。 - ワクワクで行こう♪
当たり前のことですが、
わたしたちは自分の頭の中で考えているときは、
誰にも説明する必要が無いので、
じつはロジックや整合性の細かい部分を
かなりはしょって考えています。
しかも、ほとんど自覚無しに。
だからこそあらためて文章にしようとすると、
どこからどう始めたらいいのか、
まったく分からなくなってしまうのです。
頭の中で文章にするときの定型はたくさんありますが、
たとえば、なにかの反論を思いついたときも、
すでに自分の中で分かりきっていることに対する反論なので、
前提を説明することなく、
いきなり反論のことだけを考えてしまいます。
でも、『でも』という言葉を使うためには、
「なにに対して『でも』なのか」という文章構成が必要なのです。
頭の中身を文章化する、ということは、
自分の思考がどんなフレームで出来上がっているのか、
ということを明確化していく作業なのです。
反論の書き方のパターンはたくさんありますが、
たとえば、
「Aは一般的にはBと言われている。
でもそれが本当なら～～（たとえ話）
の場合にはそれが当てはまらない」
という、
原則を提示したあとの、
具体的な例外の事例を提示する部分が
必ず必要です。
そして、
「それならばAはB、なのではなく、Cではないのか」
という仮説を立てます。
そして、その仮説に説得力を持たせるための、
証拠や実例や具体的なたとえ話を書きます。
そうなって初めて、
「だからAはCとして考えたほうが自然なのだ」
という結論が言えるようになるのです。
まず前提として《一般的な常識》を書き、
たとえ話で例外を提示する。
その例外が他の場合にも当てはまる証拠として、
実例や具体的な事例で説得力を持たせる。
そして結論を書く。
そうやって初めて反論できたと言えるのです。
なにかの考え方が腑に落ちたとき、
そのままキーワードだけ書くのではなく、
その腑に落ちた感覚を、どう文章にするのか。
そのためにはまずどのフレームでそれを説明すれば、
もっとも効果的なのか、を考えます。
なんでも構いません。
まずは枠組みを決めて、
そこにロジックを当てはめていきます。
全体を整えたら、
他の角度から突っ込めるところは無いか、
ロジックの破綻は無いか、を
客観的に厳しく精査します。
慣れないと面倒かもしれませんが、
・どのフレームで説明するのかを考える
・単語や前提条件は必ずその前に定義をハッキリと説明しておく
これらの作業を頭の中だけではなく、
文章にすることによって、
その作業が、あなたの思考をクリアにし、
なにかを考えるときのレベルを一気に引き上げてくれ、
ものを考えるときのガイドラインとなってくれるのです。
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