ガルシアです。
今日は少しマーケティングの話をしてみます。
企業がさまざまな戦略や戦術を考えるときに、
自社と顧客とのコミュニケーションをどう取るのか、
顧客のどんな悩みを解決してあげられるのか、
顧客はなにを欲しがっているのか、
どんなものが市場で求められているのか、
を考える時にも、
イメージと感情との関係や、
シミュレーション能力がとても重要です。
そのツールや商品は
《なんのために存在しているのか》
つまり「だれのどんな悩みを解決するのか」とか
「だれのどんな欲望を満たすのか」
を考えることが顧客目線（マーケットイン）
だと思われがちですが、
じつはそれでは制作側目線（プロダクトアウト）
になってしまいます。
その発想がそもそもプロダクトアウトなんだと
気づくことができたら、
商品によってペルソナが成立する商品と
成立しない商品があることが分かるはずです。
その違いが分かっていないと、
どんなマーケティングを学んでも、
ノウハウの型に嵌ってしまいます。
大きく分けると顧客にとってあなたの商品が、
・悩みを解決してくれるもの
・欲望を満たしてくれるもの
このいずれか、もしくは
両方を満たすことが購入の条件だと言われています。
でもそれは、商品そのものがマーケットインなのか
プロダクトアウトなのか、ではなく、
開発コンセプトがマーケットインなのか
プロダクトアウトなのかが大切です。
「こんな商品を作ってみました」
では、もちろんただの
プロダクトアウトになってしまいますが、
マーケットインとは、
「自分が一般ユーザーなら何が欲しいか」
を考えることではありません。
顧客目線（マーケットイン）とは、
自分が一般ユーザーでこの商品を初めて見たら、
どんな気持ちになるか、
どんな感想を持つのか、
どんな特徴があれば欲しくなるのか、
どんな点に魅かれるのか。
どんなところを「画期的」だと思うのか、
欲しくなるとしたらそれはなぜなのか。
そういう視点をイメージすることが、
マーケットインです。
だから、マーケットインを考える時に、
最も大切なことはシミュレーション能力です。
顧客側の心の動きをどこまで精度を上げて、
シミュレーションできるか。
それは制作側から見て、
「一般の人はなにを考えているのだろう」
を考えることではなく、
顧客本人の視点になって、
顧客ならどんな気持ちになるのか、
それをどう受け止めるのか。
そのイメージの精度をいかに上げられるか。
そこが一番大切な視点です。
そういった視点が無ければ、
あくまで制作側からの視点になってしまい、
ただの絵に描いた餅になってしまいます。
感情を揺さぶられたら購入する、
というわけでは無いはずです。
そもそも顧客がその商品に対して、
「なにを、どうイメージしたのか」
つまりどんなイメージに対して、
思わず感情が湧いてしまったのか、
が大切です。
マーケティングもコピーライティングも、
「どうやって感情を動かすのか」
ばかりがもてはやされていますが、
そうではなく、
「どんなイメージをしてもらいたいのか」
「どんなイメージをする人が欲しいのか」
それを逆算し、顧客の感情ではなく、
イメージをシミュレーションすることが、
マーケティングでは、
最も重要なことだと思います。
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