ガルシアです。
昨日の記事の補足です。
わたしたちは、つい、
できれば正しい方を選びたい、
できれば間違えたくない、
失敗して嫌な思いはしたくない、
と思ってしまいます。
誰だって間違えたくはありません。
失敗したと分かって喜ぶ人はいません。
でも、
「間違えることも大切だ」
「失敗しないと分からない」
と言われたりもします。
そう言われるとそうなのかな、
とも思ってしまいます。
わたしたちは子どものころから
正解を選ぶ訓練を受けてきました。
正しい方を選ぶと成績が上がって褒められる。
間違えたほうを選ぶと成績が下がって怒られる。
正しい方を選ぶことがやがて快感になり、
間違いを選ぶことが苦痛や不快になっています。
そういう教育を何十年も受けてきたら、
誰だって間違えることや
失敗することが嫌になってしまいます。
「間違えたくない」
「失敗して嫌な思いをしたくない」
この感覚がわたしたちの身体と心に
長年にわたって沁み込んでいます。
この感覚がある限り、どんなに人から
「恐れずにどんどん間違えよう！」
「たくさん失敗しよう」
と言われても、
「そうしよう！」は思えないし、
すぐに行動することもできません。
わたしたちは誰もがみんな、
幸せになるために生きています。
正しい人生を送るために、
間違えないために、
失敗しないために生きているわけではありません。
数学や知識や暗記など、
脳を活発に成長させるためのトレーニングとして
教育はもちろん必要だと思います。
もしも体育の授業もなく、
まったく運動をさせずに育ったとしたら、
筋肉が発達せず、
ひ弱な身体になってしまうように、
まったく学習をしなかったら、
最も適切な時期に脳もまた鍛えられることを怠り、
育つ機会を失い、ひ弱な脳になってしまいます。
身体は外から見えるので、
自分で立てないほど脆弱ならすぐ分かりますが、
脳は外から見えないので、
どのくらい脆弱なのかが、
本人にも周りにも見えにくいのです。
子どもがちゃんとした社会生活を送るための
しつけや学習ももちろん必要ですが、
学校や社会では
「どう生きれば幸せになれるのか」
は教えてはくれません。
もちろん
「正しい方を選べば幸せになれる」
と習ったわけではないはずです。
それなのにみんなが、
あるはずのない《人生の正解》を探して、
人に聞いて本を読んで、
「どうすれば良いのか」という答えや、
良し悪しを基準にものを考え、
つい正解を選ぼうとしてしまいます。
人がになにかを判断する回数は
1日に2万回とも3万回とも言われています。
もしもその中のほんの一部でも、
「どちらを選んだほうが幸せになれるのだろうか」
「どちらの自分のほうが素敵だろうか」
「本当はどちらの自分になりたがっているのだろうか」
「憧れの自分ならどちらを選ぶだろうか」
「どちらの自分の方がより《好みの自分》なんだろうか」
という質問に変えたとしたら、
間違いなくあなたの脳は、
これまでとは違う答えを出すはずだし、
その結果あなたは、
確実に幸せになる方を選んでいる、
という実感を感じるはずです。
今まで正しいかどうか、良いかどうかしか、
判断の基準が無かった人にとって、
好みか好みじゃないか、という質問は、
今まで考えたことのない質問なので、
なかなか答えが出ないかもしれません。
それはしかたがありません。
世の中を「良いか悪いか」
「正しいか間違っているか」
でしか判断してこなかった人にとっては、
最初はかなり答えずらいはずです。
でも、今までそうやって
自分の好みをはっきりさせてこなかったことが、
これまであなたが悩んできた原因であり、また、
あなたを幸せから遠ざけていた理由であるのなら、
これからは自分の好みをはっきりとさせていくことが、
まずはスタートラインです。
あなた自身があなたの好みが分からなければ、
どんなあなたになれば幸せになれるのか、
は永久に分からないままになってしまいます。
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