ガルシアです。
日々いろんな質問をいただきますが、
「こういう時はこうしたほうがいいんですか？」
と質問されたときに、
「なぜそう思うんですか？」と僕が聞くと、
「〇〇って本に書いてあったから」
「～～って言われたから」
と言われることが時々あります。
「あなた自身はどう思いますか？」
「なぜそれを信じたんですか？」
と聞くと、その内容について
まったく疑問に思っていない、
ということがよく見受けられます。
でも、
「こうしたほうがいい」
「こうあるべきだ」
「普通はこうだよ」
「みんなそうしてるよ」
これらは全部、
「わたしの言っていることが正しくて、
あなたは間違っているよ」
と言うプレゼンです。
たとえどんなにあいてが、
あなたのために良かれと思って、
真剣にアドバイスしたとしても、
たとえどんなに的を得た、
質の高いものであったとしても、
そんなこととは無関係に、
すべてのアドバイスは、
正しいか間違っているか、
良いか悪いか善か悪か、という、
その人の《プレゼンテーション》です。
それを分かったうえで、
その情報をどう処理するのか、
アドバイスを受け入れるのか、
参考にするのかしないのか、
を決めるのはあなたの自由意思です。
アドバイスに限らず、
コミュニケーションは往々にして、
お互いの正誤のプレゼンテーション、
という側面を持っています。
本来そこに正解なんて無いのに、
往々にして、
お互いが《正解》だと思っているものをぶつけ合う、
という不毛なやり取りになってしまいます。
プレゼンテーションだから、
その内容についての判断は、
あなたに決定権があるはずです。
その要求に従わなければいけない理由なんてないし、
鵜呑みにする必要もないはずです。
それをなんの疑いも持たずに鵜呑みにして、
ただ「そう書いてあったから」
では理由になりません。
それは自分で考えることを放棄し、
常に《正解》を探し、
あなた自身の行動や判断基準の《正解》を、
無意識のうちに他人に委ねてしまっているだけです。
誰かに言われたから。
本に書いてあったから。
ただの知識ならいざ知らず、
そんなものがあなたの判断の
理由になることはありません。
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