ガルシアです。
「やらなきゃいけないのは分かっているんですが、
なかなかやる気になれなくて・・・」
という話はよく聞きますが、
「やらなきゃ・・って思うと、
がぜんやる気が出てくるんです！」
という話は聞いたことがありません。
ということは、
「やらなきゃ・・」と思ってしまったら、
やる気は出なくなってしまう、ということです。
大切なことなので、もう一度言います。
やらなきゃいけないとは思っているけれど、
なかなかやる気が出ない、ではなく、
やらなきゃいけないと思っているから、
やる気が出ない、ということです。
「やらなきゃ！」という意に反して、
やる気が出ないのではなく、
やる気が出ない原因は、
「やらなきゃ！」にある、
ということです。
「やらなきゃ！」と思ってしまったら、
そこからそれをやりたくさせるのは、
とても大変なことです。
やる気が出るどころか、
さらにやりたくなくなってしまいます。
でも、じつは、
あなたの「やらなきゃ！」の向こう側には、
必ずあなたの《なりたい自分》が存在しています。
やりたくもないものの向こう側に、
そんなものが存在するなんて、
とてもそうは思えないでしょうが、
必ず存在しています。
そもそもあなたにとって、
なんの興味もなく、
関心も無いことへの【行動】が、
あなたの「やらなきゃ！」
になることはありません。
僕はギターを弾きますが、
ギターを弾くわけでもなく
興味も無い人が、
「ギター練習しなきゃ！」
と思うことはありません。
服がどれだけ汚れていても、
まったく気にならない人は、
きっと「洗濯しなきゃ！」
とは思わないはずです。
あなたが「掃除しなきゃ！」
と思ってしまうのは、
それが常識として、
《やらなきゃいけないこと》
だからではなく、
散らかっている部屋が嫌だからです。
綺麗な部屋に住みたいからです。
「綺麗な部屋に住まなければいけない」
というルールなんて無いはずです。
ところが、せっかくの
「綺麗な部屋に住みたい」という動機が、
「やらなきゃ！」と思ってしまったせいで、
台無しになっています。
本来は「そうなりたい」と思っているのに、
そうしなきゃ！という思いのせいで、
やる気が無くなってしまっているのです。
朝「起きなきゃ！」と思ってしまうのは、
会社に遅れたくないからです。
時間を守るのが社会人として常識だからとか、
定時に会社に行くのが決まりだからとか、
遅刻ばかりしていると昇進に響くからだとか、
そんな理由ではありません。
遅刻をして《不快》な自分になるのが
嫌だからです。
そうやって、
《嫌じゃないほうの自分になるための行動》
を毎日選択しているだけなのです。
だから、遅刻をする不快さよりも、
「会社に行きたくない」
という不快さが上回ってしまったら、
当然あなたは《休む》という行動を
選択するはずです。
遅刻をするのは悪いことで、
間に合うのが良いことだからとか、
それが正しいからだとか、
そんな基準で
毎朝起きているわけでは無いのです。
でも、正しいか間違っているか、
という基準で起きている、
（と思い込んでいる）人は、
会社を休むと、
「悪いことをした」
という罪悪感を感じてしまいます。
あなたが「やらなきゃ！」
と思ってしまう【行動】を通じて、
わたしたちは必ず、
《なりたい自分》になるほうを
選んでいます。
「やらなきゃ！」というのは行動です。
結果ではありません。
その行動を行うことで、
あなたはいつも必ず、
なりたくない自分を避け、
なりたい自分に向かっています。
あなたの「やらなきゃ！」
という行動の向こう側には、
必ず《なりたい自分》が
あなたを待っています。
だとすれば、
あなたにとってすべてのタスクは
《やらなきゃいけないこと》ではなく、
《やればなりたい自分になれること》
だということです。
ということは、あなたのタスクは
《やらなきゃいけないこと》
なんかではなく、
「じゃあやろうかな」程度のことであり、
大切なことは、やる気になることでも
モチベーションを上げることでもなく、
《なりたいあなた》になりに行くか、
なりに行かないか、
というあなたの好みを基準に
考える、判断する、ということなのです。
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