ガルシアです。
わたしたちはなにかに悩んだとき、
「どうすればいいんだろう・・」
と考えてしまいます。
そして、悩んだ末に出した結論を、
「きっと、こっちのほうが《いい》に違いない」
とみなして、そちらを選びます。
選んだつもりになっています。
なるべく最善策を選ぼうとします。
選んだほうが「正しかったのだ」と。
わたしたちはなにかに悩んだとき、
どちらにするのが、どれを選ぶのが、
「正しいのか」「良いのか」
を基準に物事を選ぼうとします。
そういう思考のクセになっています。
でも、あなたが選んだ答えは、
じつは《正しい答え》ではありません。
たとえあなたがどれほど、
《それを選んだ理由》を正当化しようとも、
あなたがそれを選んだ理由は、
そちらを選ぶ自分が《好み》だったからです。
「いや、それを選んだ理由は、
好き嫌いなんかじゃない」
といくらあなたが思っていても、
心の中ではそういう基準になっているのです。
わたしたちは自分では、
良いほうや正しいほうを
選んだつもりになっていても、
あなたがそちらに決めた理由は、
「そっちのほうが幸せになれそうだから」
不快な目に会いそうなほうを
選ばなかっただけなのです。
たとえ誰かに無理やりやらされて、
「しかたなく」
「やらなきゃいけないから」
やったことなんだと、
いくらあなたが思っていたとしても、
《それをやる》ことをあなたが選んだ理由は、
「やらないことで、さらに嫌な目に会いたくなかったから」
なのです。
最初から好き嫌いで選んでいるのだと、
知っていれば、分かっていれば、
わざわざ自分が選んだほうを正当化する
必要なんて無かったのです。
自分が不愉快にならないほう、
より幸せになれるほうを選んだはずなのに、
なぜわざわざ自分で選んだほうを、
つい正当化しようとしてしまうのでしょうか。
わたしたちが、つい自分を
正当化しようとしてしまうのは、
間違えたほうを選んだ、とは
思いたくないからです。
自分が選んだほうが、
正しかったと思いたいからです。
なぜ自分が選んだほうが、
正しかったと思いたいのか。
それは「間違えたら嫌な目に会う」
と刷り込まれているからです。
学校でも試験勉強でも、
正しい答えを求められます。
正解すると快適ですが、
間違えると嫌な思いをしてしまいます。
そういう刷り込みが濃ければ濃いほど、
その人はつい正解を求める思考のクセが
身についてしまいます。
そのくせ、人生に正解は無い、
ということくらいは、
誰でも知っています。
分かっています。
そんなことは百も承知でも、
つい「どうすれば良いんだろう・・」
と正解を求めて、ぐるぐると考えてしまいます。
でも、そんなあなたの思考のクセに反して、
あなたが最終的に
なにかを選ぶときの基準になるのは、
あなたの好みなのです。
あなたがそれを選んだ理由は、
その自分になりたかったから。
選ばなかったほうの自分に、
なりたくなかったから、です。
それ以外の理由はすべて、
あなた自身が自分を正当化するために、
頭で考えた、後付けの理由です。
つい、そっちの自分になって、
嫌な思いをするのが嫌だから、
そちらを選ばなかっただけなのです。
最初から、
「どちらの自分になったほうが、
より幸せになれるのだろうか」
と考えていれば、
わざわざ自分で選んだほうを、
正当化する必要も無くなるのです。
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