ガルシアです。
現状に対する不満が、
夢への推進力になる、
と思われがちですが、
じつはそうではありません。
現状に対する不満が、
夢への《きっかけ》になる、
というのはよくあることです。
「この状態をなんとかしたい！」
という思いがきっかけになり、
その人の「夢にたどり着きたい」
という情熱をはぐくむことはよくあります。
でも、その不満は、
きっかけにはなり得ても、
継続的な推進力にはなりません。
現状に対する不満は、
なぜ夢への推進力にならないのでしょうか。
シンプルにふたつの理由を説明してみます。
ひとつは《現状への不満》というものが
ほんとうに夢に向かうときの推進力になるのなら、
夢に向かえば向かうほど、
かつての不満は解消されてしまうからです。
これでは夢に近づけば近づくほど、
推進力が弱まることになってしまいます。
貧乏が嫌だから起業したのなら、
お金持ちになればなるほど、
《貧乏》という状態からは離れているはずです。
人間関係でも健康状態でも、
スキルやノウハウや、
マーケティングや集客などの
ビジネスに関することであったとしても、
たとえどんな不満であったとしても、
《そこに対する不満が推進力》
だったとしたら、
夢に近づけば近づくほど、
推進力が失われてしまうことになってしまいます。
それでは本末転倒です。
つねに不満を抱えている状態でないと、
前に進めないなんて、
こんな不幸なことはありません。
幸せになりたいから前に進んでいるのに、
つねに不幸じゃないと、
「幸せになりたい！」と思えないなんて、
こんな不幸な矛盾は無いのです。
もう一つの理由はもっと簡単です。
「不満を解消したい！」
と思っている時のイメージと、
「なんとしても、あそこにたどり着きたい！」
と思っている時のイメージとでは、
あなたがイメージしている内容が、
ぜんぜん違うからです。
潜在意識に《早く脱出したい今のイメージ》
を届けても、なんの役にも立ちません。
別にそこに向かわなくても、
《すでにそこにいる》からです。
そんなイメージを潜在意識に届けても、
あなたはどこへも向かうことができません。
そんなイメージは使い道が無いのです。
あなたが夢へたどり着くための推進力は、
「どうしてもあそこへたどり着きたい」
という情熱だけです。
「どこを通ればあそこへ行けるのか」
「どのコースが最短ルートなのか」
「どうやれば少しでもそこへ近づけるのか」
そういったあなたの情熱以外に、
あなたの夢への推進力は存在しないのです。
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