ガルシアです。
「うまく人に甘えられない」
という悩みをよく耳にします。
うまく甘えられる人と、
甘えられない人がいます。
「甘え方が分からなくて・・」
という人もいます。
本格的に書くととても長くなってしまうので、
しくみの概略だけを書いてみます。
大人になって人にうまく甘えられないのは
育った家庭環境が原因だ、
という人がいます。
親が厳しくて甘えさせてもらえなかった。
子どものころ、甘えられなかったから、
甘え方が分からない。
だから人に甘えられない。
もちろんそういうこともあるでしょう。
それが原因で甘えられない人もいるでしょう。
「それが原因で甘えられないんだ・・・」
と自分で思い込んでいる人もいるでしょう。
でも、ほんとうにそれが原因だとしたら、
厳しい親の子どもは、
みんな甘えられなくなってしまいます。
甘え方を習っていないから、
甘えさせてもらったことが無いから、
甘え方が分からない、
ということになってしまいます。
でもそんなことはありません。
親が厳しくても、
ちゃんと甘えられる人もいます。
特に厳しくされた記憶が無くても、
人に甘えられない人もいます。
その違いがある、ということは、
親の厳しさが原因では無い、
ということです。
理系の方は分かると思いますが、
これが原因だと思っていても、
同じ条件で違う結果が出たら、
それが原因では無い、
原因は別のところにある、ということです。
同じように親が厳しくても、
甘えられる人もいれば甘えられない人もいる。
特に厳しかったわけじゃないのに、
甘えられない人もいる、ということです。
そうじゃない人がいる、
ということは原因はほかにあります。
人に甘える、ということは、
相手のことを信頼していて、
初めてできることです。
だから、つい、
《相手のことをどう思っているのか》
《信頼出来ているのかどうか》
ばかりに注目しがちですが、
じつは原因はそこではありません。
あなたが誰かに甘えられるかどうか、は
あなたが相手のことをどう思っているのか、
ということよりも、
じつは、
あなたが《自分のことをどう思っているのか》
というセルフイメージの部分に
原因があります。
少なくとも今、甘えられていないのは、
その人のセルフイメージの問題です。
本人が自覚しているセルフイメージは、
きっと、
「わたしは甘え方が分からない人だ」
「わたしは人に甘えられない性格だ」
くらいだと思いますが、
本人に自覚が無くとも、
「わたしには人に甘える権利が無い」
「人に甘える資格が無い」
「人に甘えられるほどの価値が無い」
と自分で自分のことをそう思っていると、
人に甘えることができなくなってしまいます。
自分で自分のことを、
価値が無い、権利が無い、資格が無い
と思っていると、
「人に甘えてもいい」
という許可が自分に出なくなってしまいます。
もちろん、甘える、ということに、
あなたの価値も権利も資格も必要ありません。
「それが無ければ甘えられない」
と思ってしまっているから、
無理をして身につけようと
してしまうのです。
そして、甘えるために、
自分に許可を出す必要もありません。
大切なことは、
「どうすれば甘えられるのか」
という方法を手に入れることではありません。
「甘え方が分かりません」
「人にうまく甘えられなくて・・」
と悩んでいる人は、
甘え方が分からなくて悩んでいるのではなく、
「甘えたい」のです。
それがその人の願望です。
それがその人の「なりたい自分」なのです。
だからこそ「できない」「分からない」
と悩んでしまうのです。
そうなりたくなければ、
そこで悩んでいるはずがありません。
どうすれば甘えられるのか、ではなく、
「もしもうまく甘えられたとしたら、
どんな感じがするのか」
「うまく甘えられた時の自分は、
どんな気持ちになっているのか」
そこをイメージして、
甘えた時の自分の気持ちを
シミュレーションすることが、
すべてのスタートであり、
甘えることの第一歩です。
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