ガルシアです。
自意識が過剰になると、
《人からどう思われているのか》
ばかりが気になってしまいます。
そうすると、さらにますます人の目が気になってしまいます。
人が自分のことをどう思っているのか。
そのことばかりが気になってしまい、
さらに、それが高じると、疑心暗鬼になって、
周りの人を疑い始め、いつの間にか、
誰のことも信用できなくなってしまいます。
そんな状態になっているときは、
人の気持ちが気になっているから、
人のことをよく見ているのか、というと
じつは、あんがいそうでもありません。
《人からどう思われているのか》が気になる、とは
相手の気持ちにフォーカスしているわけではなく、
《人が自分の事をどう思っているのか》を気にしているだけなので、
「どう思われているのか」という
自分の気持ちの部分にばかりフォーカスしてしまい、
人のことはじつはよく見ていません。
そうやって、ますます自意識が過剰になってしまいます。
そうなると、ますます相手のことなんて見ずに、
「どう思われているか」という、
自分の気持ちにばかり焦点が当たってしまうので、
相手とのあいだに《心のシャッター》が降りてしまいます。
これは《自分の気持ち》という世界に閉じこもっている状態です。
そして、この心の壁が、
相手によそよそしさを感じさせてしまいます。
それに対して、
相手に焦点が当たっている状態、とは
例えて言うのなら、
あなたがカメラのファインダーを
覗いている時の感じです。
向こうばかりを見ている状態。
向こうに焦点が当たっている状態。
その瞬間、あなたは《人からどう思われているのか》
ということを忘れているはずです。
その、カメラのファインダーを覗いている瞬間が、
《自意識過剰》な状態から解放されている状態です。
なにも難しいテクニックではありません。
やりかたにコツがあるわけでもありません。
ただ《見ている》だけです。
意識して「ちゃんと見てやろう」とか、
「ちゃんと相手のことを観察しよう」とか
「相手の話を一生懸命聞いてみよう」
ということではありません。
「ちゃんと〇〇しよう」と思っているのは
あなたの気持ちです。
その時のあなたは、
自分の考えに焦点が当たっています。
それらは全部、あなたがあなたの気持ちに
焦点が当たっているときの、主観的な感想です。
そうではなくて、
ただ《見る》だけです。
「よし、集中して相手のことをちゃんと見るぞ」
と思いながら、
カメラのファインダーを覗く人はいません。
どのアングルにしようか、とか
あなたが見ているもののことしか考えていません。
これが焦点が自意識から離れている状態です。
もちろん人は一日のほとんどを、
自分のことを考えることに費やしていますから、
相手を観察する、焦点を合わせる、
といっても、長時間続けることはできません。
できるのはほんの数秒です。
２秒とか３秒とか。
観察したとしても、すぐに意識は
自意識に戻ってしまいます。
なので《意識的に》相手を見る、という行為を
２、３秒ずつ、断続的にでも続ける、
ということです。
そうすることで、あなたはいつのまにか
以前よりも人の目が気にならなくなっていたり、
自意識過剰の状態から離れていたりするのです。
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