ガルシアです。
あなたの日ごろの行動や習慣について、
「それはビジネスには関係ないですよね」とか
「その時間が無駄なんじゃないですか？」とか
「その時間があれば仕事できますよね」
と指摘されて、
確かに正論なんだけど、
なんとなくモヤモヤする、
正論だから反論できないけれど、
でもなんだか釈然としない、納得できない、
ということを体験された方は、
少なくないと思います。
なぜそんなことが起きるのでしょうか。
言われていることは、
確かにその通りだし、
言われたように、
無駄なことをして無駄な時間を過ごしている、
という心当たりもある。
でも、なんだか素直に聞けない。
たしかに、言われたような、
あなたが《無駄》だと考えている、
日ごろやっていることの中に、
あなたがもしも罪悪感を
感じるようなことがあったとしたら、
まさに《言い当てられた》ことになります。
「やめようとしているんだけれど、
なかなかやめられなくて・・」
というあなたの気持ちを指摘され、
意志の弱さを断罪されたことになり、
反論できなくなってしまうのです。
でも、ほんとうにそれは
罪悪感を感じなければいけないような
ことなのでしょうか。
たとえヒマつぶしであったとしても、
それは、あなたが好きで
やってしまったことのはずです。
少なくともその中に、
嫌々やったものなんて
ないはずです。
ほんとうに自分が好きでやっている、
という自覚があれば、
「その時間があれば他の有意義なことができる」
というのは意味のない発言です。
つまりそれは正論なんかではありません。
正論のつもりで本人が述べている、
ということは言っている人は
それが《正解》だと思っている、
ということです。
でもあなたがその行動を
「好き」でやっているのなら、
そこに正解はありません。
音楽を聴くヒマがあれば、
ビジネスプランを作りなさい、というのは、
じつはまったく的外れな指摘なのです。
好きなことをしているのだから、
放っておいて欲しい、とか
それが趣味なんだから大きなお世話だ、
という話をしているのではありません。
好きか嫌いか、快か不快か、
という選択基準に対して、
〇か×か、正しいか間違いか、
という基準を持ち込んだことが、
そもそも的外れであり、
最初から会話が成立していないのです。
美味しいか美味しくないか、という話に、
それが青いか赤いか、
という基準を持ち込むくらい、
的外れなことなのです。
「これ、美味しいです」
「いや、それは赤ですよね」みたいな・・・
そもそも話している基準が
全く違うのに、
さも、自分の指摘が正しいような顔をされても、
納得できるはずがありません。
でも、そんなしくみと理由で、
モヤモヤしているなんて
自分では気がつかないし、
ましてや、それを文章化したり、
言葉で説明したりできないので、
《なんとなく》モヤモヤしてしまうのです。
まったく違う基準で指摘されていることに気がつかず、
音楽を聴いている時間は無駄じゃないとか、
それがどれだけ人生を豊かにするか、とか、
好きでやっているんだから別にいいじゃないか、など、
「自分がやっていることの正しさ」を
むきになって証明しようとすればするほど、
それはまるで、
その美味しさが赤じゃなくて青であることを
懸命に証明しようとしているようなものなのです。
その瞬間、あなたは相手の土俵に
知らず知らずのうちに
引きずり込まれているのです。
そんなことよりも、
その《嫌々やったわけではない》
かといって《好きでやったわけでもない》
《じつはただのヒマつぶしや
気晴らしだったこと》を否定せずに、
「それもまた自分の快＝幸せなのだ」と
認めることができたら、
そのうちに、
《そんなことをしている場合じゃない》くらい、
やりたくてたまらないものが、
ちゃんと見つかるはずです。
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