ガルシアです。
このブログでも何度も書いていますが、
わたしたちの心が感じるのは、
快か不快か、という感覚だけです。
正しいか間違っているか、
高いか低いか、
善か悪か、〇か×かというのは、
わたしたちの心ではなく、
あなたの頭が作り出した幻想です。
子どもの頃からの習慣で、
わたしたちはあらゆることに対して、
正誤を考えてしまいます。
算数や数学や科学なら、
《正しい答え》というものが
存在するのでしょうが、
(1+1=2などの)
心の中に《正しさ》というものは
存在しません。
日常生活のすべてに、
正しさを求めたり、
その判断基準を当てはめたりすると、
そこに悩みが生じてしまいます。
「なぜそうならないんだろう」
「なぜネガティブなことばかり考えてしまうんだろう」
「なぜ出来ないんだろう」
「なんて自分はダメなんだろう」
こういった悩みはすべて、
「こうあるべきだ」
「こうでなければいけない」という
ある種の正しさを求めてしまうからこそ、
生まれてしまう悩みです。
「そうならなければいけない」
「ポジティブでなければいけない」
「出来なければいけない」
自分に対してダメ出しをしてしまうのも、
〇か×かで考えていなければ、
起きるはずのない現象なのです。
ネガティブなことばかりを考えてしまうのは、
あなたが人間だからです。
出来ない、という事実と、
あなたがダメかどうかは、
なんの関係もありません。
出来るか出来ないかを気にしてしまうのは、
出来なかったときに嫌な思いをしたくないから。
あなたに「嫌な思いをしたくない」という
《欲望》があるからです。
そして、そんな欲望があるのもまた、
あなたが人間だからです。
あなたに好き嫌いがある限り、
「嫌な思いをしたくない」
という欲望から逃れることはできません。
幸せになりたい、という欲望と
同等かそれ以上に、
不幸になりたくない、という
欲望がある限り、
「こうなったら嫌だな」
というイメージは、
無意識のうちに湧いてきてしまうのです。
ついネガティブなことをイメージしてしまう。
出来ない自分は嫌だな、と思ってしまう。
それは人として自然で当たり前のことなのに、
そう思ってしまう自分に、
わざわざダメ出しをしてしまうなんて、
これほど無益なことは無いのです。
どうなりたいのか、ということと
どうなりたくないのか、という、
二つの欲望とイメージが、
わたしたちの心の中に、
つねに存在しています。
その二つの欲望から来るイメージが、
ただ湧いてきているだけのことを、
いちいち「ダメだなぁ」なんて思っていたら、
それこそキリがないのです。
あなたがまだ気がついていない、
日常生活のほとんどで、
正しいか間違っているか、
〇か×か、善か悪か、高いか低いか、
などの頭で考えた基準で
自分や物事を判断しているはずです。
あなたのすべての悩みはその判断基準が
生み出しています。
「良し悪しで考えたら、そりゃそこで悩むよな」
ということにさえ気がつくことができたら、
「で、どうなれば望ましいのか」
「そこに少しでも近づくためには、
どういった対応が考えられるのか」
だけにもっと集中出来るはずなのです。
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